026594 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

+++eternity+++

+++eternity+++

August


cup

―いかれたお茶会―ティーパーティ


甘い甘い

アナタのミツ

ぬるりと滴るこの指先を

そっと唇に触れさせて

舌で優しく味わえば

それは素敵なお茶会―ティーパーティ






sweet

レースたっぷりのドレスも

真っ赤な大きなリボンも

腕に余るくらいのテディベアも

キレイなピカピカの靴も

ミルクたっぷりの甘いココアも


何にも何にも、いらないの。


アナタの指と唇で

私は何処へだってイける。








berry
―アイ―


瞳を奪って

視界を閉ざして

耳を潰して

音を留めて

口を塞いで

呼吸を殺して



私の世界に

アナタ以外ホカなんて

要らないの








sora


息吸って。

吐き出して。

それで、なんとなく。


うん、生きてる。




snow

―45度―


唇を優しく歪めて

目元を少し赤らめて

頬が柔らかく膨らんで

睫毛が瞳を恥ずかしげに隠す

うつむき加減は45度


すねた君




僕の一番好きな表情かお




meal

愛しいアナタ。


手に入らないなら


全部遺さず、食べてあげる。







・・・


まだ、走らなきゃいけない?



まだ、頑張らなきゃいけない?






suki


―好き。―


分かってる。

この恋は、

踏み込んではいけないの。

一歩踏み出せば、

もう、後戻りなんて出来ない。

私はまだ子供で、

ちっぽけで、

愚かだから、

全てを捨てる勇気なんてなくて。

全てを手に入れる強さなんて、

信じられなかった。



好き。

好きよ。

きっと、ずっと、

一生。


好き。

大好きよ。




cage

―小鳥―


キレイね。

キレイね。

とてもキレイね。


欲しいわ。

欲しいわ。

とても欲しいわ。



私、大切にしたわ。

とても大切にしたわ。



それがいけなかったかしら?



プラチナの鎖で飾って、

銀の籠のお部屋に込めたの。

素敵な器に温かい食事と、

たっぷりの紅茶を用意したの。

香りたつようなお花だって、

いつも欠かさなかったのよ。



それがいけなかったかしら?


それが、いけなかったのかしら?





なぜ、鳴かなくなってしまったのかしら?








dolly



わたし、良い子でいたわ。

ワガママなんて言わなかったし、

お留守番だってきちんとしたわ。

お野菜だって残さず食べたし、

お着替えだって一人でしたの。

転んだって泣かなかった。

一緒にいて欲しいなんて、

そんな駄々こねたことだってないわ。

みんなが持ってるお人形だって、

おいしいケーキだって、

大きなテディベアだって、

欲しがらないの。

欲しいのは、

お人形なんかより優しくて、

ケーキなんかより甘くって、

テディベアよりずっと温かいもの。




ねぇ。




一体、あとイクツの"わたし"を殺せば、

わたしは愛してもらえるの?







ao



―嘘。―


ひとつ、嘘をついた。

ただひとつの真実を守るために。

またひとつ、嘘をついた。

真実を守るための嘘を隠すために。

もうひとつ、嘘をついた。

真実を守るための嘘の嘘を嘘で隠すために。



嘘は嘘で、嘘でなくなった。


けれど。



もう、真実なんて見えなかった。





omoi



でも大丈夫。

私は小さな星になって、

アナタの海に降り注ぎ

波に優しく絡まりながら

静かに溶けていくから。







inori


どうかこの想いを

遥か空の彼方へ放り投げて

どうかこの願いを

遥か海の彼方へ深く沈めて

どうかこの祈りよ

アナタの元へ届かないで・・・



© Rakuten Group, Inc.